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施工管理の仕事は女性も活躍できる? メリット・デメリットや仕事を探す際のポイントも紹介

施工管理の仕事は女性も活躍できる?

施工管理とは、建設現場で全体を管理する仕事です。力仕事をする機会はほとんどなく、女性でも挑戦しやすい職業です。しかし、建設業界は男性の割合が多く「女性でも活躍できるのだろうか」と不安に思う人もいるでしょう。

そこで本記事では、女性が施工管理の仕事を選ぶメリットやデメリット、向いている人の特徴なども紹介しているので、併せて参考にしてください。

施工管理の仕事では女性も活躍している

施工管理の仕事は、女性でも活躍できます。

そもそも施工管理とは、建設現場において品質をはじめとするさまざまな管理を行ったり、現場作業員への指導を行ったりする業務です。資格がなくても施工管理に従事することはできるものの「施工管理技師」という国家資格を取得すると専任技術者として業務に携われます。つまり、男性にしか従事できない仕事ではありません。

建設業界は、古くから男性の職業として認識している人が多いのが現状です。実際、国土交通省が発表した建設業活動実態調査(令和4年調査)によると、施行管理を含む技術者の女性の割合は6.8%です。

とはいえ、前年比より6.3%上昇していることから、女性の活躍が広がりつつあると予想できるでしょう。特に、建設業界は慢性的に人手不足な上に、働き方改革による時間外労働の規制によって少しでも多くの人材を確保したいはずです。従って、施工管理の仕事は女性の活躍がますます期待できる分野だといえるでしょう。

参考:国土交通省.「建設業活動実態調査(令和4年調査)の結果について」.

女性が施工管理になるメリット

女性が施工管理になるメリットは、以下の3つです。

・手に職を付けられる
・ブランクがあっても働ける
・きめ細かい対応に需要がある

それぞれについて解説します。

手に職を付けられる

施工管理の仕事を選ぶと、手に職を付けられます。施工管理は専門知識が必要なため、誰でも簡単にできるわけではありません。とはいえ、特別な学歴やスキルがなくても従事できるため、一度経験を積み上げていけば自身にとっての大きな武器となります。

さらに、施工管理技師の資格を取得すると周囲との差別化ができるため、建設業界から求められる人材になれるでしょう。施工管理は建設業界の仕事であるとはいえ力を必要としないため、女性でも手に職を付けやすいです。

ブランクがあっても働ける

施工管理の仕事は、ブランクがあっても働きやすいのも魅力です。女性は結婚や出産などによって現場を離れることが多く、キャリアアップを諦めてしまう人もいるでしょう。今までスキルを身に着けながら仕事に従事していた人であっても、数年のブランクが空くと「仕事内容が変わって分からない」といったトラブルも想定できます。

施工管理の仕事は基本的に建設を滞りなく進めるための管理業務であるため、仕事内容が大きく変わる心配はほとんどありません。そのため、数年のブランクがあっても復帰しやすく、業界から必要とされやすいです。

きめ細かい対応に需要がある

一概にはいえませんが、女性の施工管理者はきめ細やかな対応を行う傾向があるため、建設業からの需要が見込めます。

施工管理の仕事は性別を問わず誰にでも従事できるものの、女性の方がきめ細やかな対応を行えるケースが多いです。男性では気づけない視点で物事を考えられたり、危険を察知した対策をあらかじめ講じられたりします。そのため、丁寧な提案が可能な女性の施工管理者は建設業界からも人気が高く、多くの需要が期待できます。

女性が施工管理になるデメリット

女性が施工管理になるデメリットは、以下の通りです。

・体力が必要とされる
・女性専用の設備が少ない
・古い慣習が残っている職場もある

それぞれについて解説します。

体力が必要とされる

施工管理は肉体労働をすることはないものの、やはり建設業界に従事しているため体力は必要です。建設現場では季節を問わず作業が進められているため、夏は日差しが降り注ぐ中作業し、冬は雪が降るほど寒くても手を止めずに従事しなければいけません。男性と女性にはもともとの体力差があるため、男性には無理なくできることであっても女性には厳しいこともあるでしょう。

さらに、施工管理は建設現場へ赴くだけではなく、デスクワークによって進捗状況を管理したり、他の業者との打ち合わせに行ったりする必要があります。子育てをしながら従事する場合は、育児や家事と両立させながら仕事に取り組んでいくため、より体力が必要となるでしょう。そのため、力仕事をしなくても体力の消耗は激しく、体力に自信のない人は施工管理の仕事は大変かもしれません。

女性専用の設備が少ない

建設現場は、女性専用の設備が少ない傾向にあります。もともと建設業界は男性社会だったことから、女性専用の更衣室やトイレなどが十分に整備されていないケースが多いです。周囲にいる人の多くは男性であるため、着替えやトイレに気を遣ったり不便さを感じたりすることもあるでしょう。

ただし、近年は建設業界への女性の進出が増えてきたことから、女性専用の設備が増え始めています。建設業界は、今後女性の活躍がますます期待されているため、設備も順に充実していくでしょう。

古い慣習が残っている職場もある

古い慣習が残っている職場がある点には注意が必要です。建設業界で働く人の中には「建設の仕事は男性がやるものだ」「女性に施工管理が務まるはずがない」といった考えを今もなお持ち続けている人もいるかもしれません。

さらに「力仕事をして当たり前」「早朝から夜遅くまで働くもの」といった建設業界へのイメージを体現している人もおり、古い慣習が色濃く残っている企業も存在します。

現在、働き方改革によって長時間労働が見直されたり、IT技術の急速な発達によって業務の効率化ができたりと建設業界に変化が現れ始めています。とはいえ、このような慣習が残る企業へ就職すると、会社になじめなかったり精神的苦痛が大きくなったりしやすいでしょう。女性の施工管理を求めている企業へ就職すれば、古い慣習が残っている心配もあまりないはずです。

施工管理に向いている女性の特徴


施工管理に向いている女性の特徴は、以下の通りです。

・体力に自信がある
・細かいところに気が付く
・コミュニケーションを取るのが好き
・組織をまとめるのが得意
・問題解決能力がある

それぞれについて解説します。

体力に自信がある

体力に自信のある女性は、施工管理に向いています。施工管理の業務は進行管理や打ち合わせなど多岐にわたるため、ある程度体力に自信のある人の方が長く従事しやすいでしょう。無理に体を動かして鍛える必要はないものの、体を動かすことを苦に感じない人の方が施工管理に向いているといえます。

細かいところに気が付く

細かいところに気が付きやすい女性も、施工管理に向いています。建設現場には数多くの危険が潜んでいるため、女性の視点でのきめ細やかな配慮があると安心です。男性では気づけないような小さなヒヤリハットにも迅速に対応できると、安全管理や職場環境が改善しやすくなるでしょう。

女性ならではの視点を活かしながら施工管理を行うと周囲へ細やかな配慮ができたり、効率的なスケジューリングが可能となったりと仕事へのメリットも大きくなります。

コミュニケーションを取るのが好き

周囲とコミュニケーションを取るのが好きな女性には、施工管理の仕事がおすすめです。施工管理者は建設作業員をはじめ、多くの関係者と話す機会が多いです。他の業者と連携を進めながら作業を行う必要があるため、コミュニケーション能力の高い女性は向いています。

また、コミュニケーションを取るのが好きな女性は、周囲の人と隔たりなく会話ができるため、明るい職場環境を作ることもできるでしょう。

組織をまとめるのが得意

組織をまとめるのが得意な女性は、施工管理に挑戦するのも良いかもしれません。施工管理は1人で仕事を進めていくのではなく、周囲の人と協力し合って工事現場をまとめていく責任を担っています。そのため、周囲のまとめ役である施工管理者が絶対服従のような姿勢で指示を出したり、勝手な行動を繰り返していたりすると現場作業をはじめとする関係者から理解を得るのは難しくなるでしょう。すると、建設業務にも大きな支障をきたし、納期に間に合わないといったトラブルも起こりかねません。

従って、施工管理は周囲とのコミュニケーションを取りつつ、連携体制を構築できる人に向いています。関係者が一致団結して作業を進めていけば良い仕事ができるだけでなく、より仕事へのやりがいを感じられるはずです。

問題解決能力がある

問題解決能力のある女性は、施工管理に向いています。建設現場の多くは日々あらゆる課題に直面しており、迅速で冷静な判断が欠かせません。問題解決能力の高い女性が施工管理を行うと事態が悪化する前に問題を解決できたり、トラブル自体を未然に防げたりするでしょう。特に、現場作業員が安心して仕事に従事できる環境を整えられると、周囲からの信頼を得やすくなります。

女性が施工管理の仕事を探す際のポイント


女性が施工管理の仕事を探す際のポイントは、以下の通りです。

・「女性が活躍中」とある求人を選ぶ
・女性が働いている割合の多い企業を選ぶ

それぞれについて解説します。

「女性が活躍中」とある求人を選ぶ

女性が施工管理の仕事を探すときは、求人票に「女性が活躍中」との記載があるかどうかをチェックしましょう。男性しかいない企業であれば男性とトイレを共有したり、更衣室ではなく空きスペースで着替えたりするケースもあるかもしれません。反対に、女性がすでに活躍している企業では、女性にとって働きやすい環境が整備されている可能性が高いです。

すでに女性が活躍している実績があれば、女性にとって必要なことは何かを検討して、状況に応じた改善策を提案してくれるでしょう。ただし「女性が活躍中」と求人票に記載されていても、実際の状況とは異なる可能性も否定できません。そのため、施工管理の仕事を探すときは求人票だけではなく、会社情報や口コミなどを調べて実際に女性が働いていそうかどうかを確認しておくと安心です。

女性が働いている割合の多い企業を選ぶ

女性が施工管理の仕事を探すときは、女性が働いている割合が多い企業を選びましょう。入社後に女性の割合が少ないと分かれば居心地の悪さを感じて、早期退職する人もいるかもしれません。建設業界は男性の割合が多いものの、事務職や営業職などであれば女性が働いている割合も多くなるケースもあるはずです。

また、女性の多い職場を見つけられると設備の改善をしやすくなったり、古い慣習をなくしやすくなったりすることもあります。つまり、女性が働いている割合の多い企業を選ぶと、施工管理により従事しやすい環境が整いやすいでしょう。

求人票や会社情報などから女性の働いている割合が分からないときは、転職をサポートしてくれる転職エージェントを活用するのも一つの方法です。ご自身に合った方法で転職活動をサポートしてくれるため、女性にとっても働きやすい職場を見つけてくれます。

まとめ

建設業界に従事している人は男性が多く、女性は就職しにくいと感じている人もいるはずです。また、力仕事のイメージも強く、女性には厳しいと思う場合もあるでしょう。

しかし施工管理の仕事は力仕事が少ないため、女性でも活躍できます。結婚や出産などでブランクが生まれたとしても復帰しやすく、キャリアを積み重ねていきたい人にもおすすめです。女性ならではのきめ細やかな対応を心掛けていれば、ますます需要は高まるでしょう。

特に、コミュニケーションを取るのが好きな人や組織をまとめる力がある人は、施工管理に向いています。周囲の人と協力体制を築き上げることで、より良い仕事ができるからです。女性で施工管理に挑戦してみたい人は、求人票をよくチェックの上、自分に合った職場を見つけてください。

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